人に何かを伝えたいとき、自分の頭の中を整理して文章にするとき、
自分の考えを文章として形にする必要があると思います。
でも、文章の書き方というのは規定されているものではないですよね?
小学生でも、エリートサラリーマンでも、文章それ自体は誰にでも書けます。
問題はいかに伝わりやすい構成で書くことができるか、という点になるはず。
じゃあ、どのような構成で文章を書けば「分かりやすい」文章になるんでしょうか?
一般的に応用できる文章の構成は存在するんでしょうか?存在するならどのようなものなんでしょうか?
結論としては、「分かりやすい」文章の構成とは
・序論で現在の状況、起こった変化と生じた疑問を書く
・序論に続き、それに対する答えを内容を補強するメッセージとともに書く
ものです。
キーポイント
・読者に状況を想起させ、文章の主題へ引き込む「序章」が必要
(序章の直後に簡潔な「答え」を提示することで議論を深める)
・「答え」の提示により生じた疑問を「キーポイント」で説明し納得させる
読者に状況を想起させ、文章の主題へ引き込む「序章」が必要
文章を書く際、筆者は問題点を理解してから書き始めていますが、読者は同じ問題を共有しているとは限りません。
そこで、筆者と読者の認識を合わせるために序章を書きます。
認識、前提条件を合わせることでより納得しやすくなるということですね。
例えば、野球という話題について話しているときに、
極端に言えば片方は少年野球について、他方がメジャーリーグについて議論をしていたら
前提が違うから全くかみ合わないし、両者とも「あいつは間違っている」という意味のない議論になってしまいますよね。
序章に必要なのは①状況②複雑化③生じる答えの3つです。
①状況
そもそも、どんな状況、どんな立場からの文章なのか?ということです。
野球の話を続けると、小学生が「野球がうまくなりたいです」というのと
メジャーリーガーが「野球がうまくなりたいです」というのでは
同じ内容になるわけがありませんよね。
②複雑化
続いて、ある状況にいた人間(筆者)にどういう変化が起きたのかを書きます。
状況に変化がなければ、文章を書くことはないはずですよね。
状況変化があったからこそ、解決したい課題や疑問が発生するわけです。
野球がうまくなりたい小学生の話を続けると、「最近、バットを変えたんですけどうまく打てなくなってしまって…」といったところ。
③生じる答え
最後に、生じた疑問に対する答えを書きます。
この答えを書くときに重要なのは、具体的な結論を書くことと、読者に「なるほど、で、なんでその答えになるの?」と思わせること。
具体的な結論を書く理由は、具体的でないと読者がさらなる疑問を持ってくれないからです。
読者に疑問を持ってもらう理由は、生じた疑問を下で述べる「キーポイント」で解消することで、より納得感を持たせるためです。
序章の内容はこれですべてとなります。
ここまで書けば、読者は、筆者が提示した疑問と答えに対して、(賛成か反対かは別として)内容を理解し、何らかの意見を持つことでしょう。
その意見に対してさらに議論を進めていくのが、「キーポイント」です。
ちなみに…
序章で読者に対して何の理解や意見も与えられないような文章は、そもそも文章として記載する必要がないので、日記やメモとして書くのが良い内容です。
「答え」の提示により生じた疑問を「キーポイント」で説明し納得させる
序章で読者に対して答えを提示したら、読者はさらなる疑問や意見を持つはず。
「なぜその答えになるんだ?」「自分はそうは思わないけど…」など。
次は、その疑問を解決できるような内容を書いてあげます。
それが「キーポイント」の内容となります。
書く際の注意事項としては、なるべく簡潔に、具体的に記載すること。
キーポイントを書くと、さらなる疑問が発生することも予想されます。
その場合、さらに細かい説明を書くことで読者に納得してもらうことになります。
この深堀を続けることで、文章は完成するんですね。
終わりに
文章を書くことはとても難しいし、自分もまだまだとは思うけれど、
ひとまず自分なりに分かりやすいと思われるフォーマットを考えてみたので
しばらくはこの内容に従って考えとかを書いていこうと思います。
考える・書く練習ですね。
ちなみに、この文章構成は以下の本を参考にしています。
全国のコンサルの愛読書といってもいいレベルの名著なので、おすすめです。