今日は問題解決のフレームワークについての記事です。
・問題解決スキルは現代人に必須
問題解決と聞くと、一歩引いてしまいますよね。
何やら難しい課題がある人にだけ必要なのではないか?
自分には無縁のもので、意識が高い人だけが知っていればいいのではないか?
と思ってしまう人もいると思います。
しかし、どんな人でも日々問題解決を行っています。
最近太ってきたから痩せないと、というのも問題解決。
今日の晩ごはんは何にしようか?と決定することも立派な問題解決です。
結局、私達は問題解決から逃れることはできないのです。
ならばより効率的に、正確に問題解決を行うためにはどうすればいいのでしょうか?
・問題解決には型がある
問題解決という単語だけ見ると、手法は人それぞれだと思うかもしれません。
しかし、問題解決には効率の良い共通の型があります。
一つ目は空・雨・傘という考え方の型。
二つ目は解読・創案・評価・選択という考え方の型です。
「解読・創案・評価・選択」は「空・雨・傘」を発展させた考え方です。
なのでこの記事では「空・雨・傘」について紹介します。
「空・雨・傘」とはどんな考え方なのでしょうか?
・問題解決には事実認識、解釈、施策が必要
「空・雨・傘」とはすなわち「事実認識、解釈、施策」のことです。
いきなり言われてもなんのことかわかりませんよね。
具体例を出します。
あなたは出かける前に空模様を確認しました。
西の空は暗く、雲が多いようです。
どうやら一雨きそうだ、とあなたは判断し、
傘を持って出かけることとしました。
「空・雨・傘」とは、それぞれ
空=事実の認識
雨=事実に対する解釈
傘=解釈に基づいて取る施策
のことです。
例では
「空が暗く、雲が多い」という事実を認識し、
そこから「雨が振りそうだ」と解釈し、
施策として「傘を持っていく」という行動を取っています。
この
事実認識→解釈→行動
という一連の流れが問題解決の本質なのです。
この3要素のうち、どれが欠けても良い問題解決はできません。
事実認識ができていなければ的はずれな解釈、行動となります。
解釈がなければ理由のない、意味のない行動となります。。
行動がなければただの批評家であり、問題は解決されません。
単純なことに思えますが、この3要素をもれなくきっちりと実行していくことで問題解決は相当スムーズになるはずです。
・問題解決の精度を上げるには
さて、問題解決に必要な要素はわかりました。
次はこの要素を実行し、精度を上げていく必要があります。
問題解決は3要素の掛け合わせから行われるものなので、
各要素の精度が上がれば、最終的な問題解決の精度も上がります。
精度を上げるために3要素について注意すべきポイントを揚げていきます。
- 事実認識
事実を正しく認識するためには、多少の前提知識を持っている必要があります。
パラっとググるくらいでいいので問題について調べるくせをつけましょう。
- 解釈
解釈は自分で作り出すものです。
探しても答えはありません。
答えを探してきても、自分の解釈の精度は上がりません。
仮に判断を間違えたとしても、自分で解釈を行っていれば経験を積むことで精度が上がっていきます。
- 行動
行動は5w1hを含んだ具体的なものにしましょう。
具体性のない行動目標は永遠に実行されず、また評価もできません。
立てた行動目標が間違っていたのか?行動ができていないのか?
PDCAサイクルを回すためにも具体性は必要です。
「本をたくさん読む」ではなく
「次の1週間に本を100ページ読む」というような具体的な行動を考えましょう。
・実践としての問題解決には段取りも必要
実際に問題解決を行うためには、
・行動内容に対する思考
・段取りに関する思考
の2つが必要です。
「どういうふうに」「何をやるのか」。
この2つのトピックに対して「空・雨・傘」を考えることで、日常の問題解決が行なえます。
「何をやるのか」
仕事がうまくいかない→前提知識が不足している→仕事に関する本を週に100ページ読む
「どういうふうに」
本を読む時間がない→読書の時間を前もって確保しておく→電車内で読めるように本を携帯しておく
・問題解決を身につければコミュニケーションも円滑に
ここまで問題解決について書いてきましたが、この思考様式を身につけると仕事などでのコミュニケーションも円滑に行えるようになります。
なぜか?
事実は何で、自分はどう思っていて、何をするべきだと考えている。
こういうふうにまとめて伝えることで、相手はあなたの考え方を理解できますし、仮に間違っていたとしても、どこが間違っているか伝えることができます。
・最後に
特に強調しておきたい点が一つあります。(自分への戒めも込めて)
問題解決を行う際は「答えを探さないでください」
情報収集は事実の認識のためだけに用います。
生活、仕事の中での問題解決はそこらに答えが転がっているものではありません。
答えを探したとしても見つかる可能性は低いでしょう。
情報収集に走る人は答えを探す人です。
魚の釣り方を教える人と、魚を釣ってあげる人のお話にもあるように、物事の進め方を学ぶほうが最終的には大きなリターンを得ることができます。
自分の頭で考えていきましょう。
この本をもとに書いた記事です!